ひらめき diary

「ひらめきは人生を豊かにするエッセンス」と感じている僕が趣味や自分磨き、そして日常の中にあるひらめきや気づきを紹介していくブログです。よろしくお願いします‼

勘違いは力を生む?

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 今回はスポーツにまつわるエピソードをお伝えしたいと思います。みなさんは元マラソンランナーの有森裕子さんを知っていますか。岡山県出身で、バロセロナオリンピックで銀メダル、アトランタオリンピックで銅メダルを獲得し、多くの人に感動を与えた方です。
 今回のエピソードは有森さんが銀メダルを獲得したバロセロナオリンピックでの出来事です。
 女子マラソンがスタートして、まだ集団の中で走っていた有森選手は、あることに気づきます。それは、沿道で自転車に乗って伴走しながら応援してくれている人が、「アリモ、アリモ!」と言って自分のことを何度も応援してくれているのです。日本から1万キロも離れたバロセロナに自分の名前を知って、応援してくれる人がいるなんて。有森さんは嬉しくなってその人に向かって手を振って応えました。その後も何度かその人は「アリモ!アリモ!」と言って応援してくれます。有森さんはこの応援に元気づけられ、見事銀メダルを獲得します。
 後からわかったことですが、実は沿道にいた人は「アリモ」ではなく「アニモ」と繰り返し言っていたのであり、「アニモ」とはスペイン語で「頑張れ」という意味だったのです。でも素敵なお話ですよね。
 そう常に前向きでいれば、勘違いさえ自分の力にすることができるのです!(笑)

今回も読んでくださってありがとうございます。

 

虹~ the Rainbow ~

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 今回は僕が一番好きな詩を紹介したいと思います。みなさんはワーズワースという詩人を知っていますか?19世紀のイギリス詩人です。彼の有名な詩に The Rainbow~虹~
という詩があります。
My heart leaps up when I behold a rainbow in the sky.
So was it when my life began;
So is it now I am a man;
So be it when I shall grow old;
Or let me die!
The child is father of the Man;
And I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.
私の心は踊る 空にある虹を見るとき
私が子どもの頃そうだった。
大人になった今もそうである。
年老いた時もそうだろう。
そうでなければ死んでしまいたい。
子どもは大人の父親である。
私は願う、一日一日が生まれつきの自然への敬愛によってつながっていることを。

という詩です。ワーズワースは幼い頃に感じた自然への感動を大人になってからも持ち続けることを願って詩に読んだのですね。
 僕もいつまでも虹や初雪を見たときの感動を忘れずにいたいなと思います。
 読んでくださってありがとうございます。

イスタンブールの奇跡

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  みなさんはサッカーは好きですか?今回は僕がこれまで観たサッカーの試合の中で一番ワクワクして楽しかった試合を紹介します。
 その試合とは2004年-2005年シーズンのチャンピオンズリーグ勝戦、イタリアのミランイングランドリバプールの試合です。ちなみにチャンピオンズリーグとは大まかに言うとヨーロッパの各国リーグ戦で上位に入ったチームが参加する大会です。
 当時のミランは名将アンチェロッティ監督のもと、ピルロガットゥーゾ、カカ、シェフチェンコなど錚々たるメンバーが揃っていました。一方のリバプールも知将ラファエル・ベニテス監督のもと、ジェラード、シャビ・アロンソルイス・ガルシアなど優秀な選手が数多く在籍していました。対戦前の予想はミラン有利。前半はその予想どおり、試合開始1分にマルディーニ、39分と44分にクレスポがゴールを決めて3点を先取します。チャンピオンズリーグの決勝戦で前半だけで3対0。だれもがもう試合は決まったと思ってもおかしくはない状況ですよね?しかし、後半にドラマが待っているのです。そしてリバプールのサポーターは諦めず、ハーフタイムに選手を勇気づけようと、
"You'll never walk alone" を大合唱します。この歌が選手に力を与えたと言われています。知将ベニテス監督は前半4-4-2であったシステムを3-5-2に変更して、中盤で数的優位をつくり、勝負に出ます。
 この戦術が見事に当たります。なんとリバプールは後半の54分から60分のたった6分の間に同点に追いつくのです。そしてこの6分間のリバプールの攻撃が素晴らしいのです。僕はテレビで見ただけですが、選手全員から「必ず追いつくぞ」というような強い意志を感じました。この6分間はミラン側からは「魔の6分間」と言われています。そう、リバープールはミランが守備を立て直す前に3点を追いつくのです。この点が大きかったのではないかと僕は思います。そして最後はPK戦になり、リバプールが勝ちますが、このPK戦も面白いです。そしてこの試合は「イスタンブールの奇跡」と呼ばれ語り継がれているのです。
 試合の細かい内容は是非試合を実際に見て欲しいので詳しくは書きませんが、普段サッカーを見ない人でもこの試合は楽しめるのではないかと思います。

 上に写真で載せた「チャンピオンズリーグの20年」には1992年から2012年までのチャンピオンズリーグの歴史が書かれています。チャンピオンズリーグについて詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。

 今日も読んでくださってありがとうございます。

 

 

 

 

 

特別な俳優さん

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 みなさんには特別な俳優さんはいますか?僕にとっては故リヴァー・フェニックスさんがそうです。リヴァー・フェニックスさんは1984年から1993年頃にかけて「スタンド・バイ・ミー」や「旅立ちの時」などに出演し、人気があった俳優さんでです。来日もされています。

 何が特別かというと、リヴァーだけが持つ少し孤独を感じさせる雰囲気です。「スタンド・バイ・ミー」では、大人に理解されない心の内を友達に告白するシーン。「旅立ちの時」では、両親が、反戦活動をした経験を持ち警察に追われていることを恋人に告白するシーン。僕が思うに、こういったシーンが一番似合う俳優さんなのです。個人的な印象としては若いころのジェームス・ディーンさんとレオナルド・ディカプリオさんを足して2で割った感じです。

 漫画家であり、エッセイストである柴門ふみさんもリヴァーのファンだそうで、ドラマにもなった「あすなろ白書」の掛居くん(ドラマでは木村拓哉さんが演じました)のモデルになったのが、リヴァーだそうです。

 中学生の時、ニュースでリヴァーが亡くなったことを聞いたときは、とてもショックでした。もっと長生きして色々な役柄を演じてほしかったなあと今でも思います。上に載せたリヴァー・フェニックスの写真集にこんな言葉がありました。

「リヴァーの前にリヴァーはいなく、リヴァーの後にリヴァーはいない。リヴァー・フェニクッスは、唯ひとり。」

 興味がある方はぜひリヴァーの作品を観てください。よろしくお願いします。

 今日も読んでくださってありがとうございました。

 

少し哲学してみたい

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 大学と大学院の修士課程では英文学を専門にしていました。修士論文を書くときに1冊の哲学書を読みました。ドイツの哲学者マルティン・ブーバー氏が書いた「我と汝・対話」という本です。この本の中にブーバー氏が考える、愛と他の感情が決定的に違う点について書かれています。その部分を引用します。

 感情は<所有されるもの>であり、愛は生ずるものである。感情は人間の中に宿るが、人間は愛の中に住む。これは比喩ではなく、現実である。愛は<われ>に付きまとい、その結果、<なんじ>をただの<内容>や、対象としてしまうようなものではない。愛は<われとなんじ>の<間>にある。

 当時23歳だった僕はこの文章に衝撃を受けました。そしてこう考えたのです。

 感情は所有されるものであるなら、感情を所有しようとするのは人間である。ということは、人は本気で捨てようと思えば、怒りや憎しみといった感情は捨てることができる。しかし愛は感情ではなく、自然に生じるものであるために、愛だけは捨てられない。

 

このころの僕は若かったです。(笑)

みなさんはどう思われますか?今日も読んでくださってありがとうございます。

 

魂がこもったモノづくり

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 何年か前から街中でマツダの車に目を惹かれるようになりました。「マツダの車ってかっこいい。」「デザインが変わったのかな。」と思っていた2017年に1冊の本と出合いました。名前は "MAZDA  DESIGN" 。この本にはマツダのデザインにについてのコンセプトが書かれています。そのコンセプトの一つが「魂動」です。車に魂を与えるという意味でつけられた名前です。

 日本には世界に誇るモノづくりの伝統があると思います。日本の美意識をを表現した庭園や伝統建築そして陶芸。マツダの新しいデザインもこの日本の美意識を表現することを目指したそうです。

 当時マツダのデザイン・ブランドスタイルを担当した前田育男さんの言葉です。

 「本気でこれしかないというものをつくる。だから刺さるし、愛される。」

 この本を読んでいて、いつか日本のモノづくりに触れる旅をしたいなぁと思うようになりました。

 今日も読んでくださってありがとうございます。

長距離を楽しみたい

 

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 中学校の陸上部の顧問をしています。僕自身、高校3年間と大学4年間陸上部に所属し、長距離を専門にしていました。

 最近少しずつ長距離種目や駅伝、マラソンに対する世間のイメージが変わりつつあるのかなと思います。僕が学生の頃は長距離=「きつい」、「しんどい」というイメージが強かったように思います。しかし最近少しずつ、「駅伝にも華やかさがる。」とか「マラソンでも儲かる」というイメージが定着しつつあるように感じています。

 この長距離に対するイメージを変えるのに、大きな役割を果たされているのが、青山学院大学の原監督だと思います。今年の箱根駅伝を制した青山学院大学。そこで長距離を率いている原監督は、営業マンから青学の監督になり、出雲、全日本、箱根の大学3大駅伝のすべてで優勝した経験を持つ異色の監督さんです。その原監督の本を読みました。僕が特になるほどと思い勉強になった原監督の言葉を紹介します。

 1.根性と理屈は両輪。根性論でだけではついてこない。緻密さと理屈が指導の両輪

 確かに今の子どもたちは根性論だけではついてきません。子どもに、その練習は何のためにやるのかを聞かれることがよくあります。この時にしっかりとした理論を持ち、子どもが納得したうえで、練習を始めることが大切だなと感じました。そのためには新しい練習法や体のケアの仕方などについて僕自身勉強することが必要です。

 2. すべては明るさから始まる

 そう青学の選手たちを見ていて感じること。悲壮感よりも明るさが明らかに上回っています。僕が学生の頃は長距離=努力と根性が一番という感じでした。でも青学の選手たちは違います。見ていて本当に楽しそうなのです。これほど楽しそうな陸上選手は僕の中で、全盛期の福士加代子選手以来です。そして原監督は本の中でこうも書いています。「自分の言葉で表現豊かに話す選手が増えると、自然とチーム内の空気が良くなる。それによってムードが明るくなり、つらい選手もチーム一丸となって頑張れる。」

なるほどなと思いました。自分の言葉で表現できる雰囲気をチーム内に作ること。これも指導者として大切な役割なのだと気づかされました。

 今日も読んでくださってありがとうございます。