ひらめき diary

「ひらめきは人生を豊かにするエッセンス」と感じている僕が趣味や自分磨き、そして日常の中にあるひらめきや気づきを紹介していくブログです。よろしくお願いします‼

少し哲学してみたい

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 大学と大学院の修士課程では英文学を専門にしていました。修士論文を書くときに1冊の哲学書を読みました。ドイツの哲学者マルティン・ブーバー氏が書いた「我と汝・対話」という本です。この本の中にブーバー氏が考える、愛と他の感情が決定的に違う点について書かれています。その部分を引用します。

 感情は<所有されるもの>であり、愛は生ずるものである。感情は人間の中に宿るが、人間は愛の中に住む。これは比喩ではなく、現実である。愛は<われ>に付きまとい、その結果、<なんじ>をただの<内容>や、対象としてしまうようなものではない。愛は<われとなんじ>の<間>にある。

 当時23歳だった僕はこの文章に衝撃を受けました。そしてこう考えたのです。

 感情は所有されるものであるなら、感情を所有しようとするのは人間である。ということは、人は本気で捨てようと思えば、怒りや憎しみといった感情は捨てることができる。しかし愛は感情ではなく、自然に生じるものであるために、愛だけは捨てられない。

 

このころの僕は若かったです。(笑)

みなさんはどう思われますか?今日も読んでくださってありがとうございます。